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『トワイラトシンドローム デッドクルーズ』

トワイラトシンドローム デッドクルーズ』を観てきました。

優等生の春香は、高校時代の友達を誘って船旅に出発します。
メンバーは春香の他に、いじめっ子の優子、いじめられっ子の絵里、
ヤリマンの美知、ヤリチンの一平、
一平の友人で春香に惚れている吾郎、といった6名。

ポン子が学生だった頃は、いじめる側にせよ、いじめられる側にせよ、
わざわざ気の合わない奴と一緒に遊んだりしなかったけど、
いまの若いひと見てるとそうでもなかったりするよね。
あれってなんだろう。心が広いのか、あるいはむしろ残酷なのか。

ともかく、なんで君ら仲悪いのに一緒に旅行いくの?
っていう組み合わせで、旅は始まります。
そして、この旅の始まりは、ゲームの始まりでもありました。

彼女らが乗船すると、
赤いフード姿の穴吹工務店のCMみたいな少女と出会います。
このあなぶきんちゃんが1台のNintendo DSを差し出し、
ひと言「このゲームをクリアして」と告げて去っていくのです。

Dead1

はじめは馬鹿にしていた彼女らですが、
絵理がDSを操作すると、それに連動して椅子が出たり消えたり、
ゾンビが出たり消えたり、仲間が死んだり生き返ったり、
誰かが押してるトゲトゲの壁が迫ってきたり、
ゲームと現実が連動しているとしか思えないことが次々起こり、
いよいよ本気にせざるをえなくなります。

Dead2

タイトルにもなっている『トワイラトシンドローム』というのは、
人気のホラーゲームで、これはその映画化……ということですけど、
見ていてそうじゃない! と感じましたね。
これは『トワイラトシンドローム』よりもっと恐ろしいもの、
『ゲーム脳の恐怖/森昭雄』を完全映画化しているのです。

スクリーンの中では、一見すると
不条理なゲームに巻き込まれた若者達の悲運や、
謎の殺人者の恐怖を描いているように見えるでしょう。
けれど、それ以上に恐ろしいのは
「これはゲームだから」とこの機会を利用して復讐し始める
いじめられっ子の心の闇や、
通風口の中でクマのぬいぐるみを拾ったときに
つい「アイテム?」と口走ってしまう青年の
ゲーム脳っぷりなのですよ。

ゲーム脳、それは恐ろしい病です。
そして、毎回映画を撮るたびにいろんなホラーからの引用を散りばめ、
シナリオもひと捻り半ぐらいして予想外のところへ着地させる
古澤監督の“映画脳”ぶりは、もっと恐ろしい……。

Dead3
「カントクっ、演技指導するフリしてお尻さわったでしょぉぉ!」

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