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万年筆ブーム到来!(自分に)

 20数年前、機械製図関係のサラリーマンから芸能ライターに転職したとき、あこがれの物書きになれた記念の意味を込めて、中太の万年筆を買いました。プラチナ萬年筆の「Platinum #3776 ギャザード」。たしか神保町の金ペン堂で13,000円くらいだったように記憶しています。
 当時の仕事はアイドルのインタビュー記事ばかりでしたが、なんか文豪が極太万年筆で原稿用紙にぐいぐい小説を書きつけていくイメージに、すごくあこがれていたのです。まだロクな文章力も知識も経験もなかったけれど、道具だけでもそれらしくすることで、恰好をつけようとしていたのでしょう。

 その万年筆は、2年ぐらい原稿書きに使いました。でも、なにかの飲み会のとき座敷の隅に丸めておいた上着を踏んづけたら、そのポケットの中に入っていて、真ん中からボッキリ折れちゃったのです。それ以来、万年筆をやめて鉛筆で原稿を書くようになりました。
 実際、その当時のライター業界では誰も万年筆なんか使ってなくて、普通は200字詰めの原稿用紙に鉛筆で文字を書くのが普通でした。だから、わたしも万年筆が折れたのを機に、自然と鉛筆派になっていったのです。

 それからしばらくしてゲームデザインの仕事をするようになり、ヒット作にも関わったりしてそれなりに収入が増えたとき、またまた万年筆欲が高まり、今度はモンブランの「マイスターシュテュック 149」を買いました。その頃はパソコンで仕事をするのが当たり前になっていて、どう考えたって万年筆なんか使う場面がないんですけどね。
 もともと文房具フェチなところがあったので、2本目として買うなら絶対モンブランと決めていました。万年筆好きだったら、やはりあのキャップヘッドの「ホワイトスター」を自分の物にしたくならないわけがありません。お値段はアメ横のガード下価格で4万円ぐらいでした。財布から現金を出すとき、わたしもブルジョアになったなあ、なんて思いましたね。

 ところが、これは買った場所が悪かったのでしょうか(笑)、どうもインクの出がよくありませんでした。ときどき線がかすれることがあって、書けないことはないんですが、どうにもストレスの溜まるペンだったのです。そのため、買ってから半年ぐらいで使うのをやめてしまいました。
 モンブランほどのメーカーですから、修理に出せばきっちり直してくれたと思います。でも、その頃のわたしはもうパソコンで文章を書いていたので、たとえ無償にせよ、修理してまで万年筆を使うというモチベーションがなかったんですね。それ以来、極太モンブランは机のペン立てに挿さったままになっています。

 で、それから紆余曲折がありまして、昨年の今頃、わたしはMOLESKIN手帳と出会いました。お友達の安田理央さんからこの手帳のことを教わるまでの、わたしの手帳遍歴もなかなか面白いものがあったりするのですが、その話をし始めるといつまでも本題に入れなくなるので、ここでは省略。

 とにかく、最高の手帳を手に入れたら、今度はそれに最適な筆記具が欲しくなるのは当然です。最初は水性ボールペンや3色ボールペンなどを試していたんですが、つい2ヶ月ほど前、ふと立ち寄った文具店でセーラーの万年筆「ハイエース」を買ってみたところ、これが非常に書き味がよくて、手帳との相性がよかったのです。

 というようなわけで、いま使っているセーラー万年筆にはとりあえず不満はないのですが、しかし、これで長いこと心の奧に秘めておいた万年筆欲に火がついちゃいましたね。ZiPPOや野球カードに狂っていた頃みたいに、無闇にたくさん集めるようなことはもうないと思いますが、万年筆について調べるのが、いまはこのうえなく楽しいのです。

■ミスター万年筆・梅田晴夫
http://www.nakaya.org/3776.html
 わたしが初めて買った万年筆はこの人の設計だったのです。いま思えば我ながらいい選択をしていたんですね。壊してしまったのが悔やまれます。ちなみにこの梅田晴夫という人は、先頃ベストセラーになった「ウェブ進化論」の梅田望夫氏のお父さんですよ。

■雑誌「Lapita」の付録の万年筆
http://clala.lolipop.jp/blog/2006/20060506-2226.html
 今年の6月、ラピタが万年筆特集をやったときに、「赤と黒」という名称のオリジナル万年筆が付録されていたようです。これは知らなかった! さらに昨年の11月にも黄色いのが付録になっていたとか。ヤフオクで探そうかなあ。

■万年筆評価の部屋
http://pelikan.livedoor.biz/
 これはすごい! 20年来の万年筆コレクターで、なおかつガンガン改造しちゃうおじいちゃんのblogです。まだちょろっと覗いただけですが、ものすごい情熱と探求心で、万年筆ファンにはたまらないものがあります。ラピタ6月号も5冊以上買ってるし!(笑)

■川窪万年筆店
http://k-pen.net/catalogue/kawakubo/index.html
 和風の軸が素晴らしいオリジナル万年筆を作っている文京区のショップ。どれも魅力的ですが、「南天」が座頭市の仕込み杖みたいでカッコイイ。

■DUKE製のチャップリンを模したモデル
http://symy.jp/?rx_ponko
 いうほどチャップリンに似てるわけではないですが、万年筆としてはかなりグッとくるフォルムですねえ。書き味はどうなのかしらん?

■アルファロメオ・ジュリエッタモデルの万年筆
http://www.morita.ne.jp/hikkigu/delta/alfa-romeo.htm
 わたしは万年筆にはシブさを求めたいけど、これには参った! でも高い! 70,000円もするのです! なのにすでに完売しているという!

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コメント

あーっ、ペリカン先生!(お名前がわからないのです)。
直々にコメントありがとうございます!

えーと、記事を書いたときは出先でうろ覚えだったのですが、
いまちゃんと調べたら、2本目に買ったモンブランは
「MONTBLANC-MEISTERSTUCK No.149」でした。
それでも調整をお願いできますでしょうか。
よろしければメールアドレスの方へご連絡お願いします……。

投稿: ポン子 | 2006.10.22 20:42

Montblanc No.146を生贄に出しなされ・・・
究極の万年筆にしてしんぜよう。

投稿: pelikan_1931 | 2006.10.22 19:13

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