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牛久大仏見物記

 週末、牛久大仏を見に行ってきました。身長100メートル。台座部分も入れると120メートル。自由の女神3つ分もあります。世界一巨大な青銅製大仏像として、ギネスブックでも認定されている牛久大仏。英語で言うとWoshiquediebutueですよ。発音は「ウォシクゥダイブトゥ」。適当なこと言ってますね。ともかく、その筋の人達の間では有名な巨大仏像でして、巨大建造物恐怖症(裏返せば大ファン)である私のような人間は、一度は現物を見ておかなければいけません。しかも家からだとそんなに遠くないし。

Ushique1

 我が家から車を飛ばすこと1時間とちょっと。常磐道を牛久インターで降りてから、カーナビの指示に従って県道をたらんこたらんこ走っていると“それ”が見えてきました。
 雑木林の遠く向こうに、明らかに遠近感のおかしい頭部がぴょこんと。覚悟はしていたけど、やっぱりヘンです。

Ushique2

 さらにずんずん近づいていくと、こんな感じ。120メートルの威圧感というのはやはり伊達じゃないです。景色として絶対にヘン。周辺に観覧車とかループコースターとか、そういうニギニギしい遊戯施設が併設されているなら、納得もできようというもんですが、牛久には何もないんですよ。北関東の風だけが吹き抜ける、何もない平野にニョキッ!と立ってるんです。120メートルもの大仏だけが。
 車で移動しながら観察していると、なんだか目の錯覚で大仏様がゆっくり移動しているようにも思えてきます。ふいに顔だけこちらへ向けるんじゃないか、そういう妄想にもとらわれます。これぞ大仏マジックです。気のせいか「脇見運転に注意」の標識が多く立っているようにも思えます。

Ushique3

 風景の向こうに巨大なシルエットが屹立しているというのは、あれですね。怪獣映画のイメージですよ。やおら腕を振り上げて送電鉄塔をなぎ倒す大仏様。放射能を吐いて山を灼きはらう大仏様。付近の民家を尻尾でブチ壊す大仏様。夢がどんどん広がりますな。しまった、こんなことなら伊福部先生のCDを持ってくるんだった! と激しく後悔しましたよ。この景色見ながらカーステレオでゴジラマーチかけたら最高だったのに……。

 とかなんとか東宝チックなことを考えているうちに到着しました。

 牛久大仏がある敷地は、正式には浄土真宗東本願寺の牛久浄苑といいまして、ようするに霊園なんです。だからポン子が見物に行ったときも、喪服姿の檀家さんたちが大勢参拝にきてました。ただ、大仏周辺ではフリーマーケットをやってたり、小動物公園があったり、なぜか猿回しショーまでやってたりして、よくわかんない賑わいを見せてもいましたよ。
 たぶんこの場所は地元の人達にとっては半分霊園で、半分観光地みたいな存在なんでしょう。そういうことにでもしておかないと、自分らの街にあんな馬鹿でかい大仏像が立っちゃってるという異常事態に折り合いがつかないのかもしれません。

Ushique4

 料金を払って(有料なんですよ)園内に入ると、いきなり大仏様の頭部を縮小したモデルが飾ってあります。本物は頭の位置が高すぎるので、こうでもしないと表情がわからないのです。
 で、大仏様はどれほど優しげなお顔をしてるのだろうと、頭部モデルの正面にまわってマジマジと観察してみましたところ……。

Ushique5

 いい顔してます。慈愛に満ちたゲッツ板谷、みたいな。

Ushique6

 さらに園内には観光地に欠かせない顔出し看板もありました。親子そろって顔を出すどこかのバカ一家。富沢さんというそうです。
 また、この顔出し看板はそこまで狙って設置したのかどうかはわかりませんが、カメラアングルを工夫すると、穴の向こうから本物の大仏様が顔を出す、という構図で写真を撮ることも可能でした。これはいい!

 ところで、巨大建造物の見物というのは、遠くから近づいていって、日常風景の中に“それ”が姿をあらわした瞬間がすべてとも言えます。ですから、すぐ近くまで寄ってしまうとあんまり感動もないんですね。
 牛久大仏の足元には「ここから見上げると大迫力!」なんていう看板があるんですが、実際そこで見上げてみても、その迫力はいまいち伝わってきません。まあ、わたしの写真技術の低さも影響しているのでしょうけれど。

Ushique7

 きっと、目隠しでもされていきなり大仏様の足元まで連れてこられたなら、インパクトも絶大だろうと思います。でも、普通はまず1枚目に掲載した写真のような情景を目撃するわけで、その時点ですでに最大の衝撃を受けていると思うんですよ。で、そこから近づいていくほどに視界の中を占める大仏のサイズはどんどん大きくなっていき、しかし、それと反比例するように気持ちの衝撃度は小さくなっていくのです。それは巨大建造物の宿命とも言えるでしょう。勝手なことを言ってますが。

 というわけで、牛久大仏レポートは以上です。本当は大仏様の胎内にも入ったんですが、そんなにおもしろい話もなかったので割愛。中は土足厳禁なので靴を脱いでコンビニ袋に入れて自分で持って歩くシステムになっています。そうしたら、ポン子たちの後から入ってきたオジサン集団の一人がものすごーい脂足で、発酵した空豆のような匂いがあたりに充満していて弱りました。大仏様も怒ってたと思いますよ。「わしが屁ェこいた思われるやんけ」って。

 最後に、胎内に奉られていた絵馬から1枚。

Ushique9

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コメント

ちゃたてさん、こんにちは。
地下街から一気に住友三角ビル、っていうのはなかなか衝撃的ですねー。
絵馬は、ナニゲに下にあるやつも気になります。
「息子の心がXXX
 明るい前途がXX
 XXXすように。」

投稿: ポン子 | 2006.04.10 17:21

むかし田舎から出て来て、新宿の地下通路を抜けて住友三角ビルに出たときの事を思い出しました。見上げているのに高所恐怖症になりそうにびびったっけ。遠くから観乍ら近づけばよかったのかもしれませんね。27年前の私に知らせてあげたいです。絵馬の煮え切らないお願いは味わい深いですネー。

投稿: ちゃたて | 2006.04.10 16:22

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