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名盤32選 制作記

 何人かの方から、「次回はぜひ□□□も描いてくれ!」とか「なぜ○○○が32選に入ってないんだ!」とか「わたしなら@@@を描くところだけど、ドット絵の才能がないので……」とか「アタシの、うふふ、ここにも描いてくれない?」とか、たくさんのコメントをいただきました。
 けれど、わたしの方は限界の32枚まで作りきっちゃったし、かといって、もう1本「どうぶつの森」を買うというのもアレなので、これ以上名盤を描くことはないでしょう。
 というわけで、このあとは皆さんにどんどんマネしていただき、ご自分の好きなジャケットを描いていただきたいなあと思っています。そのためにも、今回は、わたしが「どうぶつの森」で名盤を描いたときの製作工程を、最初の試行錯誤も含めて全部公開してみたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

 すでにご存じの方も多いと思いますが、任意の画像を「どうぶつの森」用のドット絵にしてくれる「Decalmaker」というサイトがあります。わたしも最初はこれを使ってみたんですが、実際にやってみると、あまり実用的ではないことがわかりました。全32枚のうち最も評価の高かった「Nevermind / Nirvana」を例にして、それを説明してみましょう。

 まず、自分のパソコンのハードディスクにジャケットの画像を用意します。本当ならここで解像度の高いジャケ画像が手に入りやすいサイトのことなんかも紹介したいんですが、無断で画像をアレする方法をアレするのはちょっとアレなので、そのへんのところは割愛します。皆さん、自分でお金を出してCDを買って、ご自分のスキャナーで撮りましょうね。

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 さて次に、先ほど紹介したDecalmakerのサイトをブラウザ上で開き、ドットチェンジしたい画像を読み込ませます。そうして「Make it a pattern!」というボタンを押せば、最適なパレットをコンピュータが自動選択してドット化してくれるわけですが……。

nirvana02  あくまでもわたしの勝手な推測ですが、おそらくDecalmakerでは、元画像の色データを数値化して近似値の色を多く含むパレットで塗りつぶしているのでしょう。だから、こんなんなっちゃうのです。でも、少ない色数、少ないpixel数で表現しなければいけないドット絵というのは、基本的に目の錯覚を利用する描画方法ですから、ときには元画像では使われていない色を使った方が、かえってそれらしく見えることもあるんです。

 というわけで、わたしはDecalmakerを使うのを早々にあきらめました。そして次に思いついたのは、元画像を“手動でドット化していく”ことです。
 最初は元画像を紙にプリントアウトし、その上に定規で32×32のマス目を描こうとしたんですが、それをこの先32枚も繰り返さなければならないのかと思うと激しく頭痛がしてきたのでそれはやめて、パソコン上でやることにしました。

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 まずは、32×32の方眼が必要となるわけですが、そんなものを手で描くのはいやだし、パソコン上で描くのもなんだかめんどくさそうです。そこで、以前、ドッツに狂っていたときに利用したサイト「.S Editor」のことを思い出しました。ここの方眼がなかなか使いやすそうなサイズで、しかも色がグレーなので、あとでジャケ画像と重ね合わせるときにもよさそうな気がしたのです。

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 これをスクリーンショットで撮って、その画像をPhotoshopで読み込んでレイヤーにします。そうしてジャケ画像の上に重ね合わせ、不透明度を約50%程度に調整すればいいのです(この不透明度は、下に敷くジャケ画像の濃さに合わせて適当に調整するべし)。

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 ただし、不透明度を落としているとはいえ、実際のジャケ画像の上に薄いグレーが乗っているわけですから、うっかりそれだけを見ながらドットを打っていると、なんとなく灰色がかったジャケ画像ができてしまいます。そこで、方眼を重ねていない元画像も横に並べておき、正確な色味はそっちを見て確認するといいでしょう。

 で、わたしはその画像をプリントアウトして持ち歩き、毎日の通勤電車で吊革につかまりながら(ときどきポケットから紙を出して確認しつつ)ぽちぽちとドットを打っていったというわけです。

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名盤ネタはこれにておわり。ありがとうございました。

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コメント

こんにちは。
先日はプロフィール画像の件、
丁寧に説明いただいきありがとうございました。
名盤のアイデアも素晴らしいと思いましたが、
あの画像も最高です。

もはや、やり終えた感でいっぱいかと思いますが、
実は「どうぶつの森」では、旗と仕立て屋の展示を
利用すれば、最高41枚のデザインが作れるのです。

この現実、どうしましょうかw。

投稿: lcf | 2006.03.13 23:45

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